北海道農業研究センター

北海道のような寒地で生産される畑作物の品種開発や品質評価に関する研究を行っています。ばれいしょではこれまでに多様な新品種を開発し、近年はジャガイモシロシストセンチュウなどの病害虫に抵抗性の新品種開発に取り組んでいます。小麦では、これまで北海道の秋播きパン用小麦品種「ゆめちから」を育成しました。近年は、気象変動に対応するために、穂発芽耐性向上を目指すとともに、加工適性が優れた新品種の開発に取り組んでいます。てんさいではこれまでに複合耐病性品種を開発し、近年は直播栽培や黄化病(旧西部萎黄病)抵抗性の育種研究にも取り組んでいます。資源作物では多収で高品質な普通そば、だったんそば品種の開発、ダブルローナタネの寒地適応性試験、薬用作物の栽培技術の確立、キクイモおよびハッカの遺伝資源評価等に取り組んでいます。さらに、ばれいしょ、小麦、てんさい、そば等の寒地畑作物やその加工残渣における澱粉、ペクチン、セラミド等の有用成分に関する特性評価を行い、食品産業での活用を図ることを目指しています。