農業機械研究部門

緊プロ開発機のご紹介

果樹用中耕除草機

(1997年発表)

乗ったまま根際まで自在に中耕、除草

  • 除草剤いらずでクリーンな管理
  • 幹周モアーで根際もすっきり
  • 能率5倍

写真
草刈り作業

1.利用のメリット

樹の根際まで草刈り、中耕作業が自在に可能。

2.開発機の概要

  • トラクターの三点リンクに装着。作業機は運転者右側にセットし、横方向に伸縮可能。
  • 作業機は草刈り用と中耕用があり、着脱自在。幹周モアーを装着して根際の草刈りも可能。
  • 作業機が地表面の凹凸に柔軟に追従し、盛土、畝立てにも対応可能。
  • 園内道管理や移動の場合、作業機はトラクター後部に簡単にセット可能。
  • 作業能率(ほ場作業量)は、わい化りんご園の例では、中耕で30~50a/時(樹冠下のみの作業)、草刈りは15~20a/時(園内道+樹冠下)と、除草剤手散布の5倍程度。
    (試験場所:青森県りんご試験場、岩手県農業研究センター、長野県果樹試験場、生研機構ほか)

3.活用上の留意点

  • 園内作業道が整備された果樹園を対象。
  • 適用トラクターは20PS級。
  • 樹列に沿って作業をするので、支柱や補強用張り線は樹列中心線上に配置。
  • 下枝は地上高45cm以上に。

4.共同研究実施会社

株式会社佐藤製作所小松ゼノア株式会社セイレイ工業株式会社

<img class=中耕作業

<img class=トラクター後方での草刈り作業

5.主要諸元・構造

項 目 中耕仕様 草刈仕様 幹周モアー(オプション)
作業部形式 アップカットロータリー フレールモアー ロータリモアー
作業幅 70cm 70cm 30cm
作業部全高 44cm 42cm 40cm
質 量
(うち作業部)
320kg
(130kg)
315kg
(125kg)
-
(25kg)
回転数 370rpm 3000rpm 3000rpm
オフセット量(注) 175~215cm 175~215cm (同左+28)cm
油圧装置 油圧ポンプ:ギヤポンプ(32.6L+6.4L)/1000rpm
標準作動油量:29L(タンク容量:39L)
適応トラクター 20~30PS

(注)オフセット量は、トラクター中心から作業部外側までの寸法