農業機械研究部門

1.利用のメリット

作業者への農薬被曝回避、騒音回避、危険回避で快適作業。無人散布中に調剤等の作業が可能で省力的。

2.開発機の概要

• 作業経路の地中(30cmまで)や地表面又は空中(地上150～200cm)に敷設した電線に生じる磁界を検出しつつ自動走行する防除機。
• 容量1000リットルの薬液タンクを搭載。発進・停止、送風機の駆動・停止、散布の開始・停止は遠隔操作可能。
• 無人作業中、樹列間では全面散布し、
  (1)旋回時には前輪の舵角を検知して外側への無用な散布を、
  (2)薬液タンク内の薬液が無くなった時点で走行と散布を、
  (3)作業終了地点では全機能を、それぞれ自動停止。
• 安全装置として、
  (1)障害物検出時または接触時、
  (2)誘導ケーブル逸脱時及び断線時、
  (3)補助遠隔操作装置制御不能時における自動停止装置、さらに緊急時の手動停止装置を装備。
• 有人運転も可能。
• 作業能率は、有人の乗用型スピードスプレーヤーと同程度。
  (試験場所:岩手県下果樹園、生研機構)

3.活用上の留意点

• 園内作業道が整備された果樹園を対象。
• 作業経路上の地上10～80cmの範囲の草や枝葉は、予め除去。

4.委託研究実施会社

ヤンマー農機株式会社、株式会社共立

ブドウ園での無人散布作業

一人で2台の防除機を操作

主要諸元