農業機械研究部門

1.利用のメリット

収穫作業の能率化と軽労化が図れるほか、せん定、摘果、着色管理、防風樹の手入れなど高所での管理作業にも利用でき、省力的。

開発機の構造と主要部の名称

2.開発機の概要

• 自走式で、エンジンは7.8PS。 その場旋回が可能なクローラー式で、無段変速。昇降自在のゴンドラ及びコンテナデッキを有し、ゴンドラ単独での昇降も可能。
• 作業者が乗るゴンドラは、高さ43～315cmの範囲で昇降するほか、左右に135cmずつ移動可能。
• 採った果実を収納するコンテナは、ゴンドラに2個、コンテナデッキに4個を積載可能。
• コンテナデッキの高さを調節して、トラックに楽に積み替えが可能。
• 脚立に比べて収穫は13%、摘果は10%の能率向上。
  (試験場所:岩手県農業研究センター、花巻市伊藤果樹園)

3.活用上の留意点

• 平坦な果樹園を対象。
• 大きな果樹は、作業がやりやすい樹形にすることが大切。
• 安全作業のために、園内道は極力平坦に。

4.委託研究実施会社

有限会社河島農具製作所、株式会社野沢製作所

わい化リンゴほ場での収穫作業

5.主要諸元・構造