九州沖縄農業研究センター

九州沖縄農業試験研究の成果情報

ラベンダーの鉢物栽培における9月開花のための植え替え方法

要約

ラベンダー「城南1号」(Lavandula × intermedia )は、鉢物栽培において5~6月の開花後に枝の切り戻しおよび植え替えを行うことにより、当年9月の鉢当たり発蕾・開花枝数が増加する。

  • キーワード:ラベンダー、植え替え、切り戻し
  • 担当長崎農技セ・農産園芸部門・花き・生物工学研究室:
  • 代表連絡先: Tel:(代表)0957-26-3330、(直通)0957-26-4319
  • 区分:九州沖縄農業・野菜・花き
  • 分類:技術・参考

背景・ねらい

県内で育成されたラベンダーのオリジナル品種「城南1号」(Lavandula × intermedia )は、地床栽培では通常5月下旬から6月上旬に開花盛期となり、その後9月頃まで開花が継続する。しかしながら、鉢物栽培では5月下旬から6月上旬の開花盛期後、7月以降には開花しない場合が多い。需要期である9月の「敬老の日」向けに鉢物として出荷するため、9月上旬の発蕾枝数、開花枝数を増加させる栽培技術を確立する。

成果の内容・特徴

  • ラベンダーの品種「城南1号」の鉢物栽培では、開花盛期後の6月上旬に枝を切り戻すと同時に、植えている鉢より1号(直径約3cm)以上大きい鉢に植え替えることにより、9月上旬の発蕾枝数、開花枝数が増加する(図1)。

成果の活用面・留意点

  • 枝の切り戻しを7月上旬に行うと9月の出荷時点で未開花および未発蕾枝数が著しく増加するので、切り戻しは開花盛期後の6月上旬から6月下旬に、株高7~10cm程度で行う。

具体的データ

 図1

写真1

その他

  • 研究課題名:新規導入花きの技術開発
  • 予算区分:県単
  • 研究期間:2006~2008年度
  • 研究担当者:諸岡淳司