作物研究部門

畑作物先端育種グループ

畑作物先端育種グループではダイズ、オオムギ、コムギの品種育成に取り組んでいます。
ダイズでは収量が低くなる原因の一つの収穫ロスを回避するため、成熟しても莢がはじけにくい品種群を育成しました。今後は単収向上を目指し、極多収となる品種育成を目指して取り組んでいきます。
オオムギでは需要拡大のため、健康機能性成分であるβ-グルカンの含量が高い、もち性の品種や麦茶用の品種を育成しました。今後はよりβ-グルカン含量の高い品種を目指すとともに、オオムギの用途の拡大に貢献できるように取り組みます。
コムギは、コムギ縞萎縮病抵抗性遺伝子を有する中華麺用品種を育成しました。今後は用途ごとに広い地域に適応する特に日本麺用の品種育成を目指します。日本で多く使われる海外産銘柄(品種群)と小麦粉の品質特性に関わるデンプン特性やタンパク質組成が近い品種を育成することが重要です。
これらの品種育成を早期に進めるために他の領域や研究部門と連携して研究を進めています。

多収が期待できる大豆系統を開発(上)
健康機能性成分が多いもち性の大麦品種を育成(下)

メンバー