国産のおいしい果物やお茶を輸出するためには高品質のまま輸出先まで届けることに加えて、輸出相手国が設定する検疫条件を満たす必要があります。すなわち、輸出先国に発生が認められていない病害虫が輸出する果実とともに持ち込まれることのないよう、様々な処置が求められます。また、輸出相手国においても、食品には残留農薬基準が設定されており、その基準を満たす必要があります。例えば、日本国内での通常の防除体系で使用されている農薬においても相手国でその農薬の対象作物が生産されていないこと等により残留農薬基準値が設定されていない場合、輸出向けの農産物においてはその農薬の使用量を低減・削減する必要があります。
そこで、輸出の重点品目である果実・茶において、輸出で問題となる主要病害虫の検疫対策技術を開発しています。具体的には、
- 輸出を可能にするリンゴ等害虫のリスク低減技術や輸出・輸入検疫上重要な病害虫診断法の開発
- 輸出相手国の残留農薬基準で問題とならない輸出対応型防除体系の確立 等を実施しています。
