本グループは、家畜の餌となる牧草を中心とした飼料作物を研究しています。具体的には、地球温暖化に対応するため、夏の高温に強くいもち病抵抗性に優れた牧草品種と、越夏性を高める草地管理技術を開発しています。背景には、近年の地球温暖化があります。特に令和5~7年の猛暑は、牧草に多くの夏枯れと収量低下を引き起こし、雑草を増加させるなど、東北地域の飼料生産にも大きな影響を及ぼしました。また、東北地域は条件が不利な中山間地を多くかかえており、農業者人口の減少に伴って農地管理が不十分な場所が増えています。飼料作物は他の作物より省力管理が可能で、こうした条件不利地域において重要な品目となり得ます。飼料作グループは、開発した品種と技術を生産現場に普及することにより、自給飼料の安定生産を通して国産畜産物の安定生産、ひいては日本の食料安全保障に貢献します。
現在、流通しているライグラス類の品種A、BおよびCと比較して、ハイブリッドライグラス育成系統AおよびBは越夏性に優れることがわかります。ハイブリッドライグラス育成系統Aは、令和9年に品種登録出願予定です。