東北農業研究センター

お米のよくある質問集

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今はどんなお米を作っているのですか?

主に、私たちがいつも食べているふつうの白いお米を、もっとおいしくて育てやすいお米にしようと頑張っています。

ふつうのお米以外で、少し変わったところでは、ふつうのお米よりねばり気がある「低アミロース米」というお米も、少しですが品種改良を行っています。この低アミロース米の品種には、「ミルキークイーン」や「スノーパール」などがあります。日本人は、ねばり気が多いご飯が好きなので、これからもっと多くなるかも知れません。

また、白いお米ではなく、お米の表面(ヌカの部分)に紫色や赤い色がついた「有色米」も、わずかですが品種改良を行っています。私たちがお祝いのときに食べるアズキが入ったお赤飯は、昔はこの有色米の一つの赤米だったとも言われています。

その他には、牛の飼料(エサのこと)にするための「飼料イネ」というイネも作っています。

この飼料イネは、お米の部分だけではなく、葉や茎も含めた全部を、乳酸菌の力を借りて発酵させ牛のエサするためのイネです。現在、日本は牛や豚などの飼料をほとんど外国から輸入しています。外国ではBSE(いわゆる狂牛病)や口蹄疫(こうていえき)という家畜の病気が発生していて、外国から輸入した飼料には不安があります。

そこで、日本の田んぼで飼料をつくり、安心して牛に食べさせることができるように、飼料イネの品種改良を行っています。