「交配」という方法を使って作られたイネの品種のなかで、優良品種として広く普及した最初の品種は「陸羽132号(りくう132ごう)」です。
大正2年に、国立農事試験場陸羽支場(こくりつのうじしけんじょうりくうしじょう、今の東北農業研究センター)で、「陸羽20号」と「亀の尾4号」を交配してつくられました。
「亀の尾4号」は、寒さに強く、品質が良くておいしい品種でしたが、病気に弱いという欠点を持っていました。
この病気に弱いという欠点を良くしようと、病気に強い「陸羽20号」を交配して、「陸羽132号」がつくられました。