東北農業研究センター

お米のよくある質問集

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外国でも品種改良はするのですか?またどんな技術があるのですか?

外国の品種改良をする場所として、世界のイネ研究の中心である「国際イネ研究所」(IRRI)がフィリピンにあります。

お米は、日本やアジアだけではなく、世界の大切な食べ物であり、世界の人たちが食べ物を安定して食べられるように、お米をたくさん収穫できるようにすることが国際イネ研究所の大きな研究目標になっています。そして品種改良もこの目標にむかって行われています。

この研究所で作られたもっとも有名な品種として、「IR8」があります。この品種は、それまであった品種より2倍近くもたくさんお米が収穫できたので「奇跡の米」と呼ばれました。そしてIR8をもとに「緑の革命」が起こり、この品種を親にして収穫量をふやすことを目標とした品種改良がたくさん行われました。

また、この研究所で使われている品種改良の方法は、日本で使われているものとほとんど変わらず「交配育種法」がほとんどです。

そのほか、中国や韓国、アメリカ、オーストラリアなど国民がお米を食べる国のほとんどで品種改良が行われていて、使われている技術も「交配育種法」がほとんどです。