東北農業研究センター

お米のよくある質問集

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品種改良とバイオテクノロジーはどう違うのですか?

品種改良とは、現在ある品種よりすぐれた品種を作ることです。この品種改良の方法の一つとしてバイオテクノロジーがあります。

バイオテクノロジーはバイオロジー(生物学)とテクノロジー(科学技術)を合わせた言葉で、日本語では生命工学と言います。

この技術は、生き物の組織や細胞、遺伝子などを活用する技術です。この技術の一つとして、「遺伝子組換え技術」があります。この技術はイネに他の生き物の優れた特徴、たとえば、病気や害虫に強い特徴を作る遺伝子を入れることで、その特徴をイネに持たせることができる技術です。

現在、イネの品種改良に使われている主な技術は「交配育種法」であり、この方法ではたとえばイネだとイネどうし、トマトならトマトどうしなど、同じ種類の生き物でしか品種改良をすることができません。

しかし、「遺伝子組換え技術」を使うことで、すべての生き物の遺伝子はDNAという共通の化学物質でつくられているため、イネ以外で見つかった優れた特徴をイネに入れてやることができるようになります。

バイオテクノロジーには「遺伝子組換え技術」のほかに「葯培養」などがあります。