東北農業研究センター

お米のよくある質問集

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バイオテクノロジーの他に米を作り出す技術はありますか?

現在行われている品種改良は、バイオテクノロジーではなく、ほとんど「交配育種法」を使って行われています。「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」「あきたこまち」などの現在広く栽培されている有名な品種は、「交配育種法」によってつくられたものです。

また突然変異育種法(とつぜんへんいいくしゅほう)という品種改良の方法もあります。この方法は、種などに放射線を照らすことにより生き物の設計図である遺伝子の一部を変化させて新しい特徴をもった植物をつくる技術です。この技術を使って作られたイネの品種としては「レイメイ」や「美山錦」などがあります。

バイオテクノロジーはイネの品種改良の主流ではありませんが、バイオテクノロジーを使って作られた品種もいくつかあります。たとえば「こころまち」という品種は「葯培養(やくばいよう)」といって、おしべの先についている花粉が入っているふくろを培養するバイオテクノロジーからできた品種です。