東北農業研究センター

お米のよくある質問集

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「旭」、「愛国」、「亀の尾」の親はいるのですか?

「ひとめぼれ」から取れた種からは「ひとめぼれ」が必ずできるように、現在栽培されている品種は、何回種を収穫して、栽培しても必ず同じ品種になるように「固定」されています。

しかし、明治時代くらいまでの品種は、「固定」がしっかりと行われていませんでした。そのため、その時代の品種は、種を収穫して、また栽培しても全く同じ特徴をもった品種になるわけではなく、少し違った特徴をもったイネができていました。

明治時代の品種の作り方は、この少しづつ特徴の違ったものの中から、優れたイネを見つけて新しい品種にするという方法で、旭や愛国、亀の尾はこの方法によって作られた品種です。

つまり、「ひとめぼれ」は、二つの親品種の子供と言えますが、旭や亀の尾などは親品種の中の一部とも言えます。