東北農業研究センター

お米のよくある質問集

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コシヒカリはどんな品種改良をしたのですか?

コシヒカリは、1956年父親「農林1号」と母親「農林22号」との間にうまれた子供です。当時、いもち病に強く、品質が良くておいしい品種をつくることを目標に、品質が良くおいしい「農林1号」といもち病に強い「農林22号」の交配が行われました。

そして、「ホウネンワセ」と「越路早生」、「コシヒカリ」などの5品種が生まれました。「ホウネンワセ」と「越路早生」は、品種改良の目標を達成した優秀な子供たちでしたが、「コシヒカリ」はいもち病に弱く目標を達成できなかった"落第生"でした。

しかし、「コシヒカリ」は、とてもすぐれた品質とおいしさというすばらしい特徴をもっていました。その品質とおいしさがみとめられて、現在まで50年近く広く栽培され、私たち消費者に愛され続けています。