果樹研究分野「果樹の品種育成および持続的安定生産に向けたスマート戦略」

1. 海外評価者による研究レビュー

農研機構の果樹研究分野は、国内果樹産業の持続的発展と、高品質な国産果物の提供による国民の豊かな食生活の実現をめざし、新たな品種育成や、効率的で安定した生産・流通の技術開発を実施しています。
海外レビューでは、果樹分野における「Society5.0」早期実現のための戦略的研究を加速するため、ゲノム情報を活用した果樹のスマート育種システムの開発や、担い手農業者等のニーズに応えるICT等、新たなテクノロジーを活用した省力的・持続可能な安定生産技術の開発、国産果物の消費拡大に向けた技術開発を対象として、関係分野の海外有識者による評価と助言を得ました。

研究レビューの様子

2. 評価者

  • Dr. Fred Gmitter
    University of Florida(アメリカ)
  • Dr. François Laurens
    INRA(フランス)
  • Dr. Matthew D. Whiting
    Washington State University(アメリカ)
  • Dr. Pongphen Jitareerat
    King Mongkut's University of Technology Thonburi(タイ)

3. 開催日時

4. 開催場所

農林水産技術会議事務局 筑波産学連携支援センターほか

5. 評価方法

第3及び4期中長期目標期間(平成23年度~平成32年度)を対象に、得られた研究成果の質、社会実装の可能性及び今後の研究方向の妥当性について、国際的な観点から評価を実施しました。
評価ランクは、S: 質が非常に高く、修正の必要がない、A: 質が高く、修正必要箇所はごく一部、B: 一定の質は確保されており、修正必要箇所はごく一部、C: 一定の質は確保されているが、大幅な修正が必要、D: 質が悪く、計画を再度作成し直す必要ありの5段階に区分し、構成要素の7つの研究課題について評定とコメントや提案を頂きました。また、テーマ全体についてもコメントと提案を頂きました。

6. 課題一覧

第1部 ゲノム情報を活用した果樹のスマート育種

  • 課題1 カンキツにおけるゲノム情報を活用した付加価値の高い品種の育成
  • 課題2 リンゴにおけるゲノム情報を活用した付加価値の高い品種の育成
  • 課題3 落葉果樹におけるゲノム情報を活用した付加価値の高い品種の育成

第2部 持続的・省力的な安定生産技術の開発

  • 課題1 果樹におけるスマート農業生産体系に向けて
  • 課題2 果樹の持続的生産を支える基盤技術の開発

第3部 スマートフードチェーン・消費拡大に向けた技術開発

  • 課題1 果実の輸出に対応した新たな貯蔵技術
  • 課題2 カンキツおよびリンゴの機能性研究と機能性表示

7. 評価結果及び指摘に対する対応方針

4人の評価者による評価結果及び指摘事項等に対する回答 【PDF:776KB】