品種詳細
シルキーパール
中生、短稈、低アミロース米の水稲品種「シルキーパール」を育成した。飯米は粘りが強く、糯臭が少なく、冷飯の食味が優れ、食味改善のための混米用や、低温で流通する加工用原料等に利用できる。
主要特性
- 「シルキーパール」は、低アミロース米系統「探系2019」 (中間母本農14号) を母、短稈、早生の粳系統「ふ系143号」 (ヤマウタ) を父とする組合せから育成された低アミロース米品種である。
- 出穂期と成熟期は「ひとめぼれ」と同程度で、育成地では“中生の晩”に属する。
- 短稈で耐倒伏性は“強”、耐冷性は“中”、穂発芽性は“中”である。いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pia”を持つと推定され、圃場抵抗性は葉いもち・穂いもちともに“中”である。また白葉枯病圃場抵抗性は“中”である。
- 草姿は止め葉が直立し良好で、収量は、「ひとめぼれ」より9%高く、「スノーパール」より4%高く、低アミロース米系統としてはかなりの多収性である。
- 玄米は、千粒重が20.7gのやや小粒で、低アミロース米特有の白濁があり、胚芽残存は少ない。アミロース含量は登熟気温により変動し、平年は7~9%であり、高温年は低く、低温年は高くなる。こうした特性は「スノーパール」と同じである。
- 飯米は低アミロース米特有の強い粘りがあり、冷飯でも柔らかく良食味である。糯臭は「スノーパール」より少ない。
栽培適地
栽培適地は東北中南部
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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13781 (2001年8月28日) |
2002年2月13日 | 12274 (2004年11月 8日) |
20年 (満了日:2024年11月 8日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
探系2019×ふ系143号 | 奥羽354号 |