品種詳細
京の輝き
京都府と共同育成した「京の輝き」は、出穂・成熟期が「日本晴」よりやや早い、大粒で酒造適性に優れる掛米用品種である。玄米収量は「日本晴」と比較して1割ほど多い。
主要特性
- 「京の輝き」は、多収、良食味品種の育成を目的として、短稈の良食味系統である「収6602」と玄米品質が良く、多収の「山形90号」を交配した後代から育成された酒造用品種である。
- 出穂・成熟期は「日本晴」よりやや早く、稈長および穂長はやや短く、穂数は多く、草型は"中間型"である。耐倒伏性は「日本晴」とほぼ同じ"やや強"で、収量性は「日本晴」と比較して1割ほど増収し、「祭り晴」より明らかに多収である。
- 玄米千粒重は「日本晴」より大きく、玄米品質は「日本晴」並みである。タンパク質含有量は「日本晴」、「祭り晴」よりやや低い(表1)。
- 高度精米時の真精米歩合は「日本晴」よりやや高く、砕米率は「日本晴」、「祭り晴」よりやや低い。
- 清酒の醸造時のアルコール度数およびアミノ酸度は「祭り晴」と同等で、香気成分の酢酸イソアミルは「祭り晴」より多い。生成酒は、香り、味ともに「祭り晴」に優る。
- 食味は、「日本晴」、「祭り晴」より優れ、「コシヒカリ」に近い。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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26842 (2012年3月21日) |
2012年6月19日 | 23427 (2014年5月16日) |
25年 (満了日:2039年5月16日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
収6602/山形90号 | 収8203 |