品種詳細

しふくのみのり

農研機構は、東北地域向けに、倒伏しにくく暑さにも強い直播栽培向きの多収良食味水稲品種「しふくのみのり」を育成しました。「ひとめぼれ」並の良食味で、「ひとめぼれ」より標肥直播栽培で約1割、多肥直播栽培で約3割多収となります。また、いもち病に強く、縞葉枯病に抵抗性を持ちます。

主要特性

  1. 「しふくのみのり」は「萌えみのり」並みに倒伏に強く、直播栽培向きで、多収です。
  2. 育成地においての収量は標肥直播栽培で641kg/10a(「ひとめぼれ」より約1割多収)、多肥直播栽培で754kg/10a(「ひとめぼれ」より約3割多収)です。
  3. 炊飯米の食味は「ひとめぼれ」と同等の良食味です。
  4. これらの特長に加え、暑さ(登熟期間中の高温)に強く、いもち病と縞葉枯病にも強い品種です。

栽培適地

栽培適地は東北中部以南で、目安として「ひとめぼれ」の栽培地域に適しています。なお、耐冷性が不十分のため、冷害の発生しやすい地帯では栽培を避ける必要があります。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
33837
(2019年4月 4日)
2019年8月30日 30269
(2024年6月 3日)
25年
(満了日:2049年6月 3日)
交配組み合わせ 旧系統名
奥羽406号/ふくひびき 奥羽429号