品種詳細

はるみずき

西日本の主要なパン用小麦品種「せときらら」より子実のタンパク質含有率が高く、小麦粉の生地物性が強く、製パン性に優れる品種である。「せときらら」より早生で、稈長が短いため倒伏に強く、西日本向けのパン用小麦として普及が期待される。

主要特性

  • 「はるみずき」は、短稈の「ミナミノカオリ」と、日本めん用小麦「ふくほのか」に硬質性と高製パン性を付与した準同質遺伝子系統を交配したF1に、さらにこの準同質遺伝子系統を一回戻し交配して育成された品種である。
  • 「はるみずき」は、「せときらら」より成熟期が2日早い早生品種で、稈長は短く倒伏に強い品種である。
  • 子実のタンパク質含量が、「せときらら」より約1%高い値を示す。
  • 小麦粉のバロリメーターバリューが「せときらら」や「ミナミノカオリ」より高く、小麦粉の生地物性がより強い。
  • 製パン試験では、「せときらら」より作業性に優れ、官能評価の外観と内相の評価点が高く、製パン性に優れる。

栽培適地

温暖地~暖地の平坦地

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
33494
(2018年11月13日)
2019年2月13日 30046
(2024年1月30日)
25年
(満了日:2049年1月30日)
交配組み合わせ 旧系統名
「ミナミノカオリ/中国151号(Pina-D1b,Glu-D1d)※」のF1に
さらに「中国151号(Pina-D1b,Glu-D1d)」を戻し交配した後代から育成された品種
※中国151号(Pina-D1b,Glu-D1d):中国151号(後のふくほのか)に硬質性遺伝子(Pina-D1b)と高製パン性遺伝子(Glu-D1d)を導入した準同質遺伝子系統
中国168号