食品研究部門

NARO島津ラボでの(株)島津製作所との共同研究(2019~2021年度)

NARO島津ラボでの取組み

 農研機構と総合分析機器メーカーである株式会社島津製作所は、「食」の機能性成分解析を目的とした共同研究契約を締結し、島津製作所の「ヘルスケアR&Dセンター」内に「食品機能性解析共同研究ラボ」を設置しました。
 近年、「食物繊維やポリフェノール、カロテノイドなど必須栄養素ではないが、適量摂取が健康増進に効果を発揮するとの科学的根拠のある成分」に関する研究が進んでいます。日本各地の農業現場でも「競争力強化のため、健康維持・増進に役立つ農林水産物・食品を開発したい」という動きが強まっています。農研機構は、我が国の農業と食品産業の発展のため、国民の健康意識の高まりに呼応して、健康機能性に関する研究活動を強化しています。
 今回の共同研究では、農研機構が開発した農産物や食品に含まれる機能性成分の分析に、島津製作所の最新技術を生かすことで、簡便で迅速かつ正確な食品分析の新手法の開発を目指し、研究で得られた成分情報および分析方法を日本各地の農業関係者と共有することで、機能性成分を含有する農産物・食品の開発が進むことを期待しています。

農研機構と島津製作所食品機能性解析共同研究ラボの役割説明図

NARO島津ラボの成果

1.NARO島津ラボの様子

島津製作所 ヘルスケアR&Dセンター共創空間「KYOLABS」ウェブサイトに掲載されたインタビューページ内に動画が掲載されています。
インタビューページはこちら

2.島津製作所アプリケーションニュース

L581 茶葉中のフラボノールの定量分析(PDF:183KB)
L582 茶葉に含まれるカロテノイド類の定量分析(PDF:211KBPDF:390KB)
L583B 茶葉に含まれるカテキン類の定量分析(PDF:183KB)
M305 大麦中の高級アルコールとフィトステロール一斉分析(PDF:360KB)
M306 GC/MSによる大麦中の脂肪酸高速分析(PDF:303KB)
M307 脂肪酸による判別分析モデルの構築(PDF:484KB)
01-00165-JP 大豆イソフラボンの定量分析(PDF:148KB)
01-00185-JP 茶葉および大麦に含まれるアントシアニンの定量分析(PDF:150KB)