食品研究部門

食品健康機能研究領域

食事は、日々の体調を整え、健康で豊かな生活をもたらします。食品健康機能研究領域では、健康寿命延伸に役立つ食生活や、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う新しい生活様式の中で健康状態を良好に保つ食生活等のための、あらゆる世代の方々に寄り添った、美味しくて健康によい新たな食の創造を目指します。私達はこれまで、日本の農産物等の健康機能性を明らかにすると共に、新たな感覚機能評価技術の開発等を行ってきました。それらの研究に加え、日本の農産物等を用いて、病気の予兆となる自覚症状の「軽度不調」を改善する「パーソナルヘルスケア食」を開発します。また、食事バランスの乱れは生活習慣病、フレイル(高齢者の虚弱)等のリスクを高めますが、バランスのよい食事をとっている人は5割を下回っています。そこで、食事バランスの乱れを尿検査などで知り、その人に合ったバランスの良い食事を提案するシステムを開発します。また、その人に合ったおいしさ(嗜好性)を食品で再現できるように、おいしさに関わる食感や食べた時の体の反応を測定して、その特徴をデータ化する技術を開発します。そして、併せて成果の社会実装に取り組みます。

領域長

日下部 裕子(くさかべ ゆうこ)

所属研究グループ