重点普及成果

多収・良食味米品種「にじのきらめき」「つきあかり」「ちほみのり」

本技術開発の背景

わが国の米の消費量が年々減少する中で、中食・外食の割合は30%を超えて増加傾向にあります。中食・外食用米には、良食味でありながら比較的低価格で取引きされること、すなわち、収量性が高いことが求められます。そこで、中食・外食に向く品種として、多収で良食味の「にじのきらめき」、「つきあかり」、「ちほみのり」を育成しました。

技術概要

  • 「にじのきらめき」は、短稈で倒伏しにくく、また、高温登熱耐性に優れ、高温条件でも玄米品質は良好です。北関東から東海、北陸、西日本の幅広い地域で栽培可能です。
  • 「つきあかあり」は、「コシヒカリ」と同等以上の良食味で、特に、炊飯後、時間が経過したあとでも食味の低下が少ないのが特徴です。東北地方中南部から中国・四国地方で栽培可能です。
  • 「ちほみのり」は、耐倒伏性に優れ、いもち病に強い、良質・良食味の品種です。直播栽培に適しています。栽培適地は主に東北地方です。
にじのきらめきとコシヒカリの対比写真(玄米・稲穂立ち姿)

技術に関する問い合わせ先

農研機構 次世代作物開発研究センター 研究推進部
Tel.(029)-838-8260(代表)

参考情報