概要
北東北を中心とした寒冷地1年1作体系では、多毛作体系に比較して機械や施設の利用効率が低く、減価消却費が高くなります。コスト低減を図るには、耕起播種、収穫の作業効率を高めるとともに作期幅を拡大し、経営体の耕作面積を増やさなければなりません。さらに、寒冷な気象条件下では秋冷が早く登熟条件が不安定であることから、収量性の確保と計画的な作業の実施を可能とする技術体系が求められます。
本課題においては、漏水の軽微な地域を対象にグレーンドリルとカルチパッカ鎮圧を主とした乾田直播栽培を開発し、漏水程度の大きい地域については「萌えみのり」等直播適性の高い品種と鉄コーティング、及び乗用管理機の汎用利用によるイネ湛水散播栽培を確立します。また、ダイズは、播種期が梅雨期に入ることからチゼルを用いた簡便な心土破砕や作業速度の速い耕起法の導入を行います。播種法については「大豆300a研究」で開発された有芯部分耕播種、浅耕同時小畦立て播種、浅耕散播等を土壌条件との関係で相互に比較します。
作物別新技術と期待される効果
主な成果 [PDF]
参画機関
- (独)農研機構 東北農業研究センター
- (独)農研機構 生物系特定産業技術研究支援センター
- 岩手県農業研究センター
- 秋田県農林水産技術センター