中日本農業研究センター

水田底力プロ

暖地2年4作地帯

概要

九州地域では北部を中心に温暖多雨な気候条件を活かしたイネ、ムギ類、ダイズの2年4作の水田輪作が展開しています。しかし、多雨地域であることからムギ類の品質低下、ダイズの過湿による播き遅れや出芽不良と汚粒による収穫量低減の対策技術が重要となっています。イネについては台風に伴う倒伏を回避するため、耐倒伏性の強いショットガン直播栽培技術が開発されていますが、スクミリンゴガイの食害のため一部地域のみでしか普及していません。そこで本課題では、田畑輪換後の水田ではスクミリンゴガイ密度が要防除水準以下に減少することを活用し、ショットガン水稲直播技術の速度向上等による高能率化、鉄コーティング種子や直播適性品種「ふくいずみ」の利用等により、イネ湛水直播栽培技術を開発します。ダイズでは過湿条件下での出芽苗立ち確保のため、アップカットロータリを活用した麦わらの効率的すきこみと一工程で高能率に播種する技術を確立します。さらに、コンバインの改良により実質的な収量減の要因となるダイズ汚粒を低減する技術を開発します。

作物別新技術と期待される効果

作物別新技術と期待される効果

主な成果[PDF]

参画機関

  • (独)農研機構 九州沖縄農業研究センター
  • (独)農研機構 生物系特定産業技術研究支援センター
  • 佐賀県農業試験研究センター
  • 福岡県農業総合試験場
  • 奈良女子大学