九州沖縄農業研究センター

農研機構(NARO)植物工場 九州実証拠点

可動式高設栽培によるイチゴの多植生産

1.目的

太陽光利用型植物工場において、可動式高設栽培装置を用いた多植栽培にCO2施用等の複合環境制御を組み合わせることで、イチゴの多収生産技術を確立します。

2.内容

イチゴの促成栽培では、多収生産技術の確立が望まれています。可動式高設栽培装置を用いて施設面積あたりの栽植株数を増やすとともに、複合環境制御によって栽培環境を改善することで、大幅に生産性を向上させることが可能になります。

太陽光利用型植物工場では、慣行高設栽培の約1.5 倍の栽植密度を可能とする3 種類の可動式高設栽培装置を使った多植生産技術を構築しています。また、パッドアンドファン簡易冷房装置を利用した夏季の施設内温度上昇抑制技術や冬季のCO2施用技術、補光技術、クラウン温度制御技術等を組み合わせることで、複合環境制御技術を構築しています。構築した多植生産技術、複合環境制御技術に品種選定等を加えて体系化することにより、促成栽培イチゴの多収生産技術の確立に取り組んでいます。

イチゴの多植栽培