藍
英名: polygonum indigo
科名: タデ科
学名: Polygonum tinctorium Aiton
種類: 工芸作物(染料)
起源
- アジア温帯地方の原産で、わが国へは中国から渡来した。
作物的特徴
- 1年生種子繁殖作物で、草丈は60~100cm、葉は披針形または卵形で互生し、 夏に花梗を出して紅色の小花を群生する。葉には藍物質を含み、上位の葉ほどそ の含量が高い。温暖で降雨の配分のよい地帯に適する。
用 途
- 葉の藍物質が分解して得られる色素は糸・布などの染料に広く用いられたが、 現在では漁網、特殊織物などの染色に用いる。
生産地
- 1903年(明治36年)には徳島県の栽培面積は1.5万haに達し日本の主産地とな ったが、明治中期以降は廉価なインド藍が輸入され、また第一次世界大戦後は合 成藍の輸入の増大によってその生産は著しく減少し、現在は、徳島、埼玉県など で約20ha栽培されているにすぎない。