藺草
英名:
mat rush
科名:
イグサ科
学名:
Juncus effusus
L.
種類:
工芸作物(敷物)
- 原産地はインドと推定されている。アジアでは日本、中国、朝鮮等に自生する
。水田でのイグサ栽培は15世紀以降で、備後地方の備後表は有名である。
- 宿根生草本で、地下茎による株分け繁殖を行う。湿地を好み、伸長期には湿潤
・高温、硬膜肥大期には多照、収穫期には晴天が多く乾燥する地域が適する。わ
が国では、水田の冬作として栽培される、茎の中間に花梗を生じて結実するが、
花梗着生部位が折れやすく品質が低下するので、養分を豊富にして花梗の発生を
防ぐ。植付け、収穫・泥染め等に労力を用し、その省力化が課題となっている。
- 畳表、花むしろ、ござ、編笠、草履等に用いられる。
- イグサは日本を始め韓国、中国、台湾等で栽培されている。わが国では瀬戸内 地方が主産地であったが、その後、産地は熊本及び福岡県に移動し、わが国の栽 培面積約4千haのうち約9割を熊本県が占めている。