作物研究部門

作物見本園

早生品種が次々と成熟期となっています。


9月25日の様子。


「農林1号」の父親である「陸羽132号」の母親であり、宮城県農業試験場で「愛国」から純系分離された冷害に強い「陸羽20号」。


山形県で1992年(平成4年)に育成された短稈で倒れにくく、冷害にも強い良食味品種で、冷めても味が落ちにくいため業務用米としての需要が高く、作付面積全国6位(2.8%)の「はえぬき」。


宮中での御手植えにも使用されるもち米で、粘りが強く、冷めても美味しい「マンゲツモチ」。1963年(昭和38年)に農事試験場(現農研機構)で育成され、茨城県で多く栽培されています。


アメリカ南部で1990年代に栽培されていた短稈で長粒の多収品種で、根が太く倒れにくい「Lemont」で、その太根性が九州地域向き飼料用イネの「タチアオバ」や「ルリアオバ」に受け継がれています。


穂の長い赤い野毛が美しく、観賞用稲としても利用できる赤米「ベニロマン」が登熟中です。


全身紫色の観賞用稲で、アントシアニンを多く含み、稲発酵粗飼料として機能性物質の供給源としても有効な「紫稲」が登熟中です。