海外の極晩生品種も成熟期となった10月31日の様子。
1966年にフィリピンの国際稲研究所(IRRI)で育成され、肥料と農薬を使用しなければいけませんが、従来品種よりかなり高い収量を示し、熱帯アジアで「緑の革命」をもたらした半矮性の多収品種「IR8」。
パキスタンのインド型品種で、主にパキスタンやインドで栽培されてきた細長粒の香り米高級品種「Basmati370」。なお、「Basmati」は「香りの女王」というヒンディー語に由来します。さらに、「日本晴」を母親に「Basmati370」を父親に作物研究所(現、農研機構次世代作物開発研究センター)で脱粒性を改善した香り米「サリークイーン」が育成され、主に滋賀県で栽培されています。
「Basmati370」は茎が細く長く、草丈は160cmほどの高さになります。強風で倒伏しやすく、脱粒しやすいことも有り総じて収量が低いのですが、米の品質が優れているため、世界的にも高額で取り引きされています。
「Basmati370」の籾(左4個)と玄米(右端1個)で極めて細長いのが特徴です。