昨年より1日早い5月11日、見本園の稲コーナーに田植えをしました。
これは田植えの前日、5月10日の様子です。5月6日に施肥と耕起を行い、5月9日に代かきを行って田植えに備えました。
一辺30cmのマス目を目印にして、条間(横方向の間隔)30cm、株間(縦方向の間隔)15cmで植えました。さて、このマス目は、どうやって付けたのでしょうか。
答えはこちら。案内板に立てかけているこの大きな櫛のような道具を使います。前の晩に水を落とし、きょう朝一番にこれで縦横に線を引いたのです。道具の名前は「ビビラ」。ただし、地域によって呼び方は違います。
けさは寒くも暑くもない晴天で、田植えが、順調に進んでいきます。
こちらは4月に採用されたピカピカの新人の技術専門職員です。手植えの田植えはあまり経験がないそうですが、大丈夫。上手に植えています。
田んぼはぬかるむので、普通に歩くのだって大変です。
ミニ水田の田植えは、あっという間に終わりに近づきました。
田植え終了です。このあと、田んぼに水を張れば、できあがりです。
よく見ると、小さい白い札が4本立っています。今年は4品種を植えました。写真の左端から順にご紹介します。
最初は「北陸193号」。多収で飼料用米などに適した関東・北陸以西向け品種です。
次は「コシヒカリ」。皆様ご存じの良食味品種です。これ以外の3品種は農研機構が近年、育成した品種です。
「やまだわら」。多収で加工米飯などに適した関東・北陸以西向け品種です。
「オオナリ」。収量損失を減らす目的で品種「タカナリ」を脱粒しにくく改良した、多収の飼料用米の品種です。