作物研究部門

作物見本園

稲の花が咲き始めました。

5月11日の田植えから2カ月半経ちました。2品種で穂が出て、花が咲き始めました。

最初に穂が出たのは「コシヒカリ」。おなじみの良食味品種です。4日くらい前から穂が見え始めました。

「コシヒカリ」の穂です。

「コシヒカリ」の花です。穎(えい。成熟すると、もみ殻)から飛び出しているのは雄しべです。一つの花に6本あります。葯(やく。花粉が詰まっている袋)から花粉が既に放出されていて、よく見ると黄色い粒があたりに付いています。一方、この写真で穂の左端、下から1/4くらいの場所と、中央のやや上の場所に白っぽくフワフワ見えているのが、雌しべの頭です。

次に穂が出始めた品種は「オオナリ」。農研機構が育成した多収の飼料用米品種です。

「オオナリ」の穂です。品種「タカナリ」を脱粒しにくく改良して、刈り遅れた場合などの収量損失を減らした品種です。

「オオナリ」の花です。

稲見本園の4品種のうち、今回ご紹介した2品種は、左から2番目の「コシヒカリ」と右端の「オオナリ」です。