作物研究部門

作物見本園

稲見本園のすべての品種で花が咲きました。

きょう8月5日の稲見本園の様子です。左端から右に進んで、最初の白札の手前までが品種「北陸193号」、その白札から次の白札の手前までの背が高いのが「コシヒカリ」、その次が「やまだわら」、最後が「オオナリ」。全部で4品種植わっています。

前回7月26日に穂が出ていた「コシヒカリ」、「オオナリ」に続いて、残る2品種も穂が出て花が咲き出しました。3番目に穂が出たのが、この「やまだわら」です。

品種「やまだわら」の穂です。農研機構が育成した、多収で加工米飯などに適した関東・北陸以西向けの品種です。

「やまだわら」の花です。雄しべ先端の袋(葯:やく)から既に花粉が放出されていて、その下の細い柄(花糸:かし)に黄色い花粉が付いています。

「やまだわら」の花のアップ。右下隅に見える白いブラシのようなものが雌しべの先端の柱頭(ちゅうとう)です。

次は、最後に穂が出た品種「北陸193号」。最初に穂が出た「コシヒカリ」より約9日遅く、7月の終わりに穂が出始めました。出た穂の数はまだ少なく、この写真でも右側の列に少し見えているだけです。

「北陸193号」の穂です。農研機構が育成した、多収で飼料用米などに適した関東・北陸以西向けの品種です。

「北陸193号」の花です。稲はひとつの花に雄しべが6本あります。

「北陸193号」の花のアップ。花粉の黄色い粒が見えます。右下に白っぽいブラシのような雌しべの柱頭が見えています。

きのうと今日は猛暑もひと休み。あさって8月7日は暦の上では立秋です。花の咲いた稲は、これから実りの季節へと向かっていきます。