見本園トップページでお知らせしているように、新型コロナウイルス対策で、農研機構は大幅な出勤制限を実施しています。このページも約3週間ぶりの記事になります。5月8日の麦見本園では、前回、4月16日には穂が出ていなかった小麦の9品種も、すべて穂が出揃っていました。
これは日付を約2週間さかのぼった4月23日の写真です。この日に穂が出始めていた小麦の品種から、まずご紹介します。
4月23日の小麦品種「ゆめちから」の穂です。
5月8日の「ゆめちから」。グルテンの力が強く、ブレンド利用に適したパン用の品種です。
4月23日の小麦品種「あやひかり」の穂です。
5月8日の「あやひかり」。関東~東海で栽培されている多収の日本めん用品種です。低アミロースで、うどんの滑らかなモチモチ感が特徴です。
4月23日の小麦品種「ユメシホウ」の穂です。
5月8日の「ユメシホウ」。関東~東海での栽培に適した早生・多収のパン用品種です。
4月23日の小麦品種「せときらら」の穂です。
5月8日の「せときらら」。西日本での栽培に適した多収のパン用品種です。
4月23日の小麦品種「ミナミノカオリ」の穂です。
5月8日の「ミナミノカオリ」。主に九州で広く栽培されているパン用の品種です。
4月23日の小麦品種「農林10号」です。穂が出かかったところです。
5月8日の「農林10号」。1935年に育成された品種です。背が低く倒れにくいため、世界的に多収小麦品種の育成に利用されました。
4月23日の小麦品種「Chinese Spring」です。穂が見え始めたところです。
5月8日の「Chinese Spring」。遺伝研究でよく使われる品種です。この品種を使い、農研機構も参加した国際研究によって、コムギゲノムの塩基配列の解読が達成されました。
ここからは4月23日には穂が出ていなかった2品種です。5月8日の小麦品種「きたほなみ」。北海道で栽培されている高品質な日本めん用の品種で、日本で最も生産量の多い小麦です。
5月8日の小麦品種「春よ恋」。北海道で栽培されている主として春に種を播くパン用の品種です。