青空の下、多くの小麦品種が成熟期を迎えました。
これは日付を半月さかのぼった5月26日の小麦の全12品種の様子です。葉や穂などに、緑色がたくさん残っています。
次は6月4日の小麦の様子。まだ少し、緑色が残っています。
そして本日、6月10日の様子。少し未成熟の品種もありますが、明日から天気がくずれる予報なので、青空の下で各品種をご紹介します。どこからか網の中に迷い込んだ鳥に一部の穂が食われていますが、お許しください。
品種「ゆめちから」。グルテンの力が強く、ブレンド利用に適したパン用品種です。
「きたほなみ」。北海道で栽培されている日本めん用品種で、生産量が日本一の小麦です。
「春よ恋」。北海道で栽培されているパン用品種で、主に春に種を播きます。
「農林61号」。関東~九州で広く栽培されてきた日本めん用品種で、近畿~東海では今でも栽培されています。
「さとのそら」。日本めん用の新品種で、関東や東海地域で農林61号に替わって栽培が増えています。
「あやひかり」。関東~東海で栽培されている多収の日本めん用品種です。
「ユメシホウ」。関東~東海での栽培に適した早生・多収のパン用品種です。
「せときらら」。西日本での栽培に適した多収のパン用品種です。
「ミナミノカオリ」。主に九州で広く栽培されているパン用品種です。
「農林10号」。昭和10年育成の品種で、世界的に多収品種の育成に利用されました。
「Chinese Spring」。遺伝研究でよく使われる品種です。背が高いので倒れた上に、鳥に食われた穂が多かったので、少し寂しい状況です。
「セトデュール」。日本初のデュラム小麦の品種で、パスタに適しています。次回は今季の麦コーナーの最終回として、小麦の各品種の切り取った穂をご紹介します。