作物研究部門

作物見本園

すべての品種の穂が出揃いました。

麦見本園の全景です。右側10列の大麦は成熟が進んできました。左側12列の小麦は、まだ緑色です。

穂が黄色く色づいてきた手前の大麦品種は「カシマゴール」、奥は穂がまだ緑色の大麦品種「はねうまもち」です。

小麦も全品種、穂が出ました。これは前回4月20日に穂が出かかっていた品種「ゆめちから」。グルテンの力が強く、ブレンド利用に適したパン用品種です。

次は、前回穂が見え始めていた小麦「農林10号」。昭和10年に育成され、世界的に多収小麦品種の育成に利用されました。

ここからは、前回、穂が出ていなかった小麦の3品種です。「Chinese Spring」は遺伝研究でよく使われ、これを用いて、農研機構が参加した国際研究によって、コムギゲノムの塩基配列の解読が達成されました。

次は小麦品種「春よ恋」。北海道で栽培されている、主として春に種を播くパン用品種です。

麦見本園で最後に穂が出た「きたほなみ」。北海道で栽培されている高品質な日本めん用品種で、日本一生産量の多い小麦です。

最後は「きたほなみ」の穂のクローズアップです。数日前に花が咲いて、中身の花粉が飛んだ後のおしべの葯(やく)がたくさん見えます。