作物研究部門

作物見本園

小麦も全品種が成熟期になりました。

大麦に続いて、小麦も全12品種が成熟期になりました。

写真の右端の品種から左に向かって、順にご紹介します。

「ゆめちから」。グルテンの力が強く、ブレンド用に適したパン用の品種です。

「きたほなみ」。北海道で栽培されている、高品質な日本めん用の品種です。

「春よ恋」。北海道で栽培されている主に春に種を播くパン用品種です。

「農林61号」。関東~九州で広く栽培されてきた、日本めん用の品種です。

「さとのそら」。日本めん用の新品種で、関東地域で栽培が増えています。

「あやひかり」。関東~東海で栽培されている多収の日本めん用の品種です。

「ユメシホウ」。関東~東海での栽培に適した、早生で多収のパン用の品種です。

「せときらら」。西日本での栽培に適した、多収のパン用品種です。残念ながら網に入り込んだ鳥に多くの穂を食われ、残った穂には収穫期を過ぎて黒いカビが出始めていました。

こちらは健全だった頃の「せときらら」。30日前、5月12日の様子です。

「ミナミノカオリ」。西日本で広く栽培されているパン用の品種です。穂の色が濃いですが、これは品種の特性であって、カビではありません。

前の写真は穂が平均より小さめなので、30日前、5月12日の「ミナミノカオリ」の穂もご覧ください。

「農林10号」。昭和10年に育成された品種で、世界的に多収小麦品種の育成に利用されました。

「セトデュール」。デュラム小麦の品種で、パスタに適しています。デュラム小麦は普通小麦の祖先で、別の植物種に分類されます。

「Chinese Spring」。遺伝研究でよく使われる品種です。この品種もかなり鳥に食われていました。

14日前、鳥に食われていない5月28日の「Chinese Spring」です。次回は麦コーナー今季の最終回。収穫した穂を並べてご紹介します。