
5月も下旬になり、資源作物見本園の越年作物コーナーにも緑が増えてきました。

こうしたなか、トップを切って花を着けたのが、先週から咲き始めたホオズキ(ナス科)です。おなじみの実は橙色ですが、花は白です。

ホオズキの植物全体はこんな姿。全体にアルカロイドを含み、特に地下茎と根を漢方薬に利用します。熟した実は観賞用や遊び道具として利用されてきました。

こちらは今週咲き始めたキク科のジョチュウギク(除虫菊)。子房などにピレトリンを含み、蚊取り線香の原料になります。

ここから先は、花はまだですが、越年して新芽を伸ばしてきた資源作物です。最も生育旺盛なキク科のアーティチョーク。包片基部や花托が食用になります。

マメ科のカンゾウ(甘草)。主に根や地下茎を、甘味料や漢方薬に利用します。

シソ科のニホンハッカ(日本薄荷)。茎葉からとれるメントールを香料として利用します。

ショウガ科のミョウガ(茗荷)。おなじみの香味野菜です。

ヤマノイモ科のヤマノイモ(山の芋)。長く伸びる芋を「とろろ芋」として食用にするほか、薬用にもなります。地上部にできる「むかご」も食べられます。

セリ科のアシタバ(明日葉)。成分としてカルコン類やクマリン類を含み、茎葉を食用に使います。