作物研究部門

作物見本園

農研機構の夏休み公開が行われました。


7月最後の土曜日に農研機構の夏休み公開が行われました。台風6号の接近が心配でしたが、暑いながらも天候に恵まれ、見本園にも大勢のお客様がいらっしゃいました。


前夜からの強い風雨で傾いた作物も多かったものの、この週に咲きはじめた花々が、お客様を迎えました。なお、食と農の科学館と見本園は、年末年始以外は、ほぼ年中、土日も開いていますので、ご利用ください(休館日等のご案内は青文字をクリック)。


ここからは、花のご紹介です。マメ科の花が次々咲いています。最初はインゲンマメの小さめの白い花。若莢を野菜、完熟豆を煮豆、あん等として使います。各作物の詳しい説明は、見本園の栽培作物一覧のページをご覧ください。


次はシカクマメの大きな花。主に若莢を食べますが、葉、完熟豆等も食べられます。マメ科の花は、大きさや色はさまざまですが、形は似ています。背中に広がる大きな1枚の旗弁(きべん)、手前に2枚見える薄青色の翼弁(よくべん)、その内側に2枚合わさっている白い竜骨弁(りゅうこつべん、舟弁(しゅうべん)とも呼ぶ)、以上5枚の花びらがあります。


ジュウロクササゲ(ササゲの亜種、マメ科)の大きな花。正面にツノのような白い竜骨弁(舟弁)が見えます。下の方に、アリが蜜を求めてやってきています。若莢や完熟豆を食用にします。


ライマメ(マメ科)。白い小さめの花です。若莢や完熟豆を食用にします。


アズキ(マメ科)。豆のつぶは小さいですが、大きな薄黄色の花を咲かせます。左下の緑色の棒状の物は、花が咲いた後に伸び始めた莢です。あん、菓子等に使います。


ラッカセイの濃い黄色の大きな花です。開花後に子房柄が伸びて地中で実を結ぶので、花も地面の近くに咲いています。炒り豆、菓子、油糧原料等に使います。マメ科の花はここまでです。


モロヘイヤ(アオイ科、タイワンツナソ(台湾綱麻))。小さめの黄色い花です(7月26日撮影)。茎が繊維原料になりますが、近年は野菜として有名になりました。


アマ(アマ科)の小さな薄紫色の花のクローズアップです。27日には前夜からの風雨で花が傷んでいたので、26日撮影の写真です。繊維や油の原料になります。