作物研究部門

作物見本園

咲いたアシタバの花です。

燃料や新素材の原料等として期待される栽培系エリアンサス(イネ科)は、草高(地面から作物最上部までの高さ)が4mを超えました。先端に白い目印を付けた4mの棒を持っているのですが、この写真では小さすぎて、よく見えません。

上の方を拡大した写真です。右上の白い目印が4mです。草高は4.1mくらいあります。この左側の株は品種「JES1」です。

右側の株は品種「JEC1」。4mの棒を持っているのですが、全然見えません。

上の方を拡大しました。右上の目印が4mですから、草高はこちらも約4.1mです。「JES1」、「JEC1」とも農研機構と国際農林水産業研究センターが共同開発した品種です。

次の作物は、葉と茎を食用にするアシタバ(明日葉、セリ科)です。直径5mmくらいの小さな花がたくさん集まって咲いています。前回の記事で「ほどよく開いた花を見つけたら後日ご紹介します」と書いたのですが、今年はきれいに咲いた花が、なかなか見つかりません。

それでも選んだ花をふたつご紹介します。アシタバの小さな花には花びらが5枚あります。

ななめ横から見たアシタバの花です。おしべが5本、花びらから外に飛び出しています。

アシタバの花が開く前は、ご覧のように袋状の葉柄(ようへい)に包まれています。これを食っているのは、キアゲハの5齢幼虫です。体長は約35mmで、このあとサナギになるはずです。セリ科の植物が大好物で、アシタバのほか、ニンジン、パセリ、ミツバ等にとっては害虫になります。