作物研究部門

作物見本園

チャの花が咲きました。

9月も今日で終わりです。秋晴れの空の下で、オリーブ(モクセイ科)の葉の先に止まっている赤とんぼ、ナツアカネです。

こちらはアキアカネです。サンショウ(ミカン科)の小枝に止まっています。これら2種類の赤とんぼは似ていますが、胸に3本ある黒い模様のうち、中央の下から伸びている模様の先端が尖っているのがアキアカネ、そうでないのがナツアカネだそうです。なお、ここで止まっている作物は特に好みというわけではなく、たまたまです。

7月上旬から3ヶ月近く咲き続けているニホンハッカ(日本薄荷、シソ科)の花です。

ニホンハッカの花のそばで、蝶々(ツマグロヒョウモン)がプロポーズ中なのでしょうか。手前がメス、奥に翅が見えるのがオスです。

秋から冬にかけて咲くチャ(茶、別名チャノキ、ツバキ科)の花が、先週あたりから開き始めました。この品種は「はるみどり」。日本で一番栽培されている品種「やぶきた」より製茶品質が良く、特に滋味に優れています。

チャ品種の2番目は「りょうふう」。製茶品質が良好で、特に色沢が優れた品種です。

次は品種「めいりょく」。すっきりとした味、さわやかな香り等の評価を得ている品種です。

見本園にはチャがもう1品種、写真の「ふうしゅん」がありますが、まだ花が咲いていません。以上4品種は農研機構とその前身機関が育成しました。さらに新しい品種も含めた解説は、茶品種ハンドブックをご覧ください(リンクをクリックまたはタップすると、紹介サイトに飛びます)。