作物研究部門

作物見本園

ヤブツバキの花が咲いています

明けましておめでとうございます。きょうは二十四節気のひとつ小寒(寒の入り)。これから一番寒い季節になりますが、そんな中で花を咲かせているのが、この写真前列のヤブツバキ(ツバキ科)。いわゆる普通の椿です。

これはヤブツバキ品種「黒潮」。伊豆大島原産で、種が大きく、花は濃い赤色です。ヤブツバキは観賞用のほか、実を椿油の原料、木材を漆器や木炭の原料などとして利用できます。

これも品種「黒潮」ですが、先月22日に写しました。例年、ヤブツバキは新年になってから咲いていましたが、今季は12月に咲き始めていました。

こちらはヤブツバキの品種「篤山」(とくざん)。黄色い花粉が付いていますが、花びらは純白です。愛媛県原産で、愛媛県ゆかりの江戸時代の儒学者、近藤篤山がいつくしんだ椿といわれています。

品種「篤山」も12月22日にこのように咲いていました。昨季に比べると約1カ月早い開花でした。

これは、開き始めたヤブツバキ品種「夢飾り」のつぼみ。昨季は2月中旬に開花したので、こちらも今季は1カ月以上早い開花になりそうです。ただし、品種「黒潮」「篤山」「夢飾り」の順に咲いていくのは、例年通りです。

最後は作物が変わって、永年性作物のアーティチョーク(チョウセンアザミ、キク科)です。寒さに強く、冬枯れの多い資源作物見本園の中で、まだ、葉の緑色を保っています。