作物研究部門

作物見本園

オリーブの花が咲きました。

見本園にあるオリーブ(モクセイ科)のうち、2品種で花が咲きました。この品種は「コロネイキ」。ギリシア産で干ばつに強く、油の質が良い品種です。

オリーブ品種「コロネイキ」の花に近寄ってみました。直径6~7mmの花です。

もう1品種は「アルベキナ」。スペイン産で果実が小粒の品種です。

「アルベキナ」の花にも近寄ってみました。

オリーブの樹の全体像はこちら、左が品種「コロネイキ」、右が「アルベキナ」です。オリーブは、果実からオリーブオイルを絞れるほか、果実をピクルスやピザのトッピングなどとして食べることができます。

背景の草と同じ色のため、見えにくいかも知れませんが、先端に白い花を咲かせているこの作物は何でしょう?

答えはホオズキ(ナス科)です。ホオズキは植物体全体にアルカロイドを含み、特に地下茎と根を漢方薬に利用します。

ホオズキの早く咲いた花から、既に実ができかかっていました。だいだい色に熟した実は、観賞用や遊び道具として利用されます。

次は、ご紹介を忘れていた花です。日付を43日さかのぼった4月19日に撮影したサンショウ(山椒、ミカン科)の花です。サンショウは若葉、花、果実を香辛料や薬用、料理の彩りなどとして利用します。

サンショウの花のクローズアップです。サンショウは雌雄異株で、この木は雄株。ゲンコツを突き出しているように見えるのが、おしべです。
残念なお知らせですが、今年度も見本園の資源作物コーナーは、新規の植付けを行わないことになりました。それでも折々に永年性作物をご紹介しますので、よろしくお願いいたします。