育苗は、ベンチ等による棚置き育苗でも可能であるが、市販の底面灌水型育苗装置を用いることにより、生育の揃った苗を育てることができる。また、面倒な灌水作業を自動化により省力化できる。ピートモスとバーミキュライトを主体とし、約一ヶ月分の肥料を含む市販の野菜専用培土を用い、毎日1回自動的にセル底から1~2cm程度まで灌水させて育苗することによって、根鉢がしっかりした苗を播種後ほぼ50日~55日で育苗することができる。
給水時は水中ポンプを回し、給排水兼用バルブを経由して育苗槽に給水する。水位は、水位設定用排水口を上下させて設定し、必要以上に給水された場合は、排水溝から排水される。排水時は水中ポンプを止め、給排水兼用バルブを経由して排水する。