作物研究部門

作物見本園

梅雨が明けて猛暑の中、稲が育っています。


6月13日の田植えから約7週間経ち、稲が大きく育ってきました。


今年は昨年と異なり、北海道向けなどの成熟期が早い品種を植えていないので、穂はまだ出ていません。来週ぐらいから出始めるはずです。今回は、現時点で品種の背を比べてみてください。


品種の境目がわかるように、写真に黄色の目印を付け加えました。左端から5列は比較のために植えた品種「コシヒカリ」で、その右隣からが農研機構が育成した品種です。「つきあかり」「えみだわら」が3列ずつ、「とよめき」が4列植わっています。「コシヒカリ」の左端の3列くらいは背が低いですが、これは、田や畑の端の競争相手が少ない場所では、作物の生長量(体重)が大きくなる一方、背が低くなる、「周縁効果」という現象です。


左端から順に「とよめき」「ほしじるし」「あきだわら」が4列ずつです。各品種の特徴は、前回7月9日の記事をご参照ください。


左端から順に4列ずつ「あきだわら」「やまだわら」、ここまでが主食用米品種、次に飼料用米品種「オオナリ」、次の2列がホールクロップサイレージ(発酵粗飼料)用品種「つきすずか」です。


左端から順にホールクロップサイレージ用品種「つきすずか」が2列、同じ用途の「たちすずか」、飼料用米品種「くらのぬし」が4列ずつ、同じ用途の「北陸193号」が6列見えています。「北陸193号」の右端3列くらいは、周縁効果のために背が低くなっています。


さる7月27日の農研機構の夏休み公開日には、稲見本園にも大勢のお客様にお越しいただき、ありがとうございました。食と農の科学館と見本園は、年末年始以外、ほぼ年中、土日も開いていますので、ご利用ください(休館日等のご案内は青文字をクリック)。