作物研究部門

作物見本園

全品種の収穫が終わりました。

秋空とイネ見本園の案内看板。しかし、イネの姿はどこでしょうか。実は、台風も近づいているので、きのうまでに全4品種を収穫しました。

でも、よく見ると、見本園ミニ水田の真ん中あたりに、何か生えています。

その正体は、こちら。4品種の中で一番早く9月6日に収穫した「コシヒカリ」の切り株から、緑色の葉がずいぶん伸びていました。

穂が出て花も咲いていました。このように切り株から再生してきたものを「ひこばえ」と呼びます。この現象を利用して、農研機構の九州沖縄センターでは、イネ多収系統を使った水稲再生二期作の研究が行われています(リンクをクリックかタップすると、紹介ページに飛びます)。

話を見本園に戻します。これは、5日前の9月24日の様子です。熟期が二番目に遅い品種「やまだわら」を9月16日に収穫し、一番遅い品種「北陸193号」だけが、収穫を待っています。

9月24日の「北陸193号」。成熟期近くに、穂をかなりスズメに食われました。台風が近づいてきたので、少し早めですが9月28日に収穫しました。

これは2週間前に穂だけ取っておいた品種「やまだわら」のきょうの様子です(マス目は1cm)。加工米飯などに適した、農研機構育成の関東・北陸以西向け多収品種です。

同じく、2週間前に穂だけ取った品種「北陸193号」のきょうの様子。農研機構育成の飼料用米などに適した関東・北陸以西向け多収品種です。今シーズンのイネ見本園のご紹介は以上です。ご覧いただき、ありがとうございました。