ところで、前の写真をよく見ると、「北陸193号」の右側に何か生えています。その正体はこちら。9月1日に収穫した「コシヒカリ」の切り株から、新しい葉が伸びていました。「ひこばえ」と呼ばれるものです。
ひこばえから、穂が出て花も咲いていました。イネのこうした性質を利用して、農研機構の九州沖縄農業研究センターでは、水稲再生二期作の研究が行われています(リンクをクリックかタップすると、紹介ページに飛びます)。
話を収穫のことに戻します。きょうの「北陸193号」の様子です。
「北陸193号」の穂です。
では、収穫作業開始。小さな水田ですから前回同様、全部手刈りです。この手袋は耐切創(たいせっそう)手袋といい、金属が編み込まれていて、間違って鎌で手を切ってしまう事故を防げます。
秋晴れの下、「北陸193号」の収穫がどんどん進んで行きます。
最後の一株を刈り取って、収穫終了。所要時間、3分30秒でした。
全4品種の収穫が終わった稲見本園です。ここから先は、刈り取った穂をご紹介します。
きょう10月4日に収穫した「北陸193号」(マス目は1cm角)。農研機構が育成した多収で飼料用米などに適した関東・北陸以西向けの品種です。多収栽培の手引き(新潟以南版)と西日本向け多収栽培の手引きがあります。リンク先にpdf版があります。
「コシヒカリ」。おなじみの良食味品種です。9月1日に収穫しました。
9月21日に収穫した「オオナリ」。農研機構が育成した多収の飼料用米の品種です。品種「タカナリ」を脱粒しにくく改良することによって、刈り遅れた場合などの収量損失を減らしました。