作物研究部門

作物見本園

ニホンハッカの花が咲きました。

梅雨らしい日が続いていますが、そんな中、ニホンハッカ(シソ科)の花が咲き始めました。直径3mmくらいの小さな薄紫色の花が密集して咲いています。

ニホンハッカは、葉を水蒸気蒸留するとハッカ油が得られ、それを冷却・再結晶させるとハッカ脳と呼ばれる結晶が得られます。ハッカ油やハッカ脳は食品、医薬品などに使われます。おなじみのスースーする香料です。

次は、例年より咲くのが遅れていたアーティチョーク(和名チョウセンアザミ、キク科)の花です。7月に入って、やっと咲きました。

ただし、例年は10~15cmある花の紫色部分の直径が、今年は3~4cmしかありませんでした。右側にもう1個つぼみがありますが、これも小さめに見えます。

ここから先は、1~3月に花が咲いたヤブツバキ(いわゆる椿、ツバキ科)の実です。開花が遅かった品種から順にご紹介します。最初は長崎県の五島原産の品種「玉の浦」。各品種の実は、直径4cmくらいにまで育っています。

次は、伊豆の利島原産の「富成」。椿油を搾るための実が、たくさん獲れる品種です。

品種「いのくちの香り」。ほかの多くの品種には実が数十個以上みのっていましたが、この木にはこれ1個しか見当たりませんでした。

伊豆三宅島原産の品種「普済院」です。

純白の花を咲かせる愛媛県原産の「篤山」(とくざん)。実にも赤みが見えません。

伊豆大島原産の「黒潮」です。なお、品種「あじこ2世」と「夢飾り」には、実が見当たりませんでした。3月の花の記事をご覧になりたい方は、リンクをクリックまたはタップしてください。実と同じ品種順で、花をご紹介しています。