紫黒米「朝紫」と赤米「紅衣」の機能性
紫黒米はアントシアニン系、赤米はタンニン系の色素を含んでいます。これらの色素成分は玄米にヌカ層にあり、ここに色々な「機能性」が存在しています。したがって、紫黒米、赤米の「機能性」を有効に活用するためには、玄米のまま、または、ヌカが残る程度に搗精して利用することが大事です。
「機能性」って何?
機能性とは、単なる栄養以外に、体に何らかの生理作用を起こす性質のことです。「活性酸素」を除く力が強い。癌などの生活習慣病、老化の原因と考えられている活性酸素を除く働きは、「朝紫」、「紅衣」のヌカで一般米のヌカの約40-60倍もあります。また、その働きは、いくつかの野菜と比べても高くなっています。・・・毎日、有色米を食べると、野菜よりも効果があるのかも?
ラットで、玄米摂取後の「血糖値」の上昇が低い→肥満になりにくい可能性
ラットに「紅衣」玄米粉の液を与えた後の血糖値の上昇は、「あきたこまち」玄米よりも低くなります。このことは「あきたこまち」を摂取したときよりも脂肪が蓄積しにくく、肥満になりにくい可能性があることを示しています。・・・これがヒトに当てはまるのかどうかはこれからの課題ですが、太りにくい米も、もうすぐできるのかもしれません。
玄米摂取後の血糖値の変化
玄米は、「黄色ブドウ球菌」の増殖を抑える働きが強い。
炊飯した「紅衣」玄米の黄色ブドウ球菌(食中毒の原因となる)の増殖量は、菌を接種24時間後で「あきたこまち」玄米の約330分の1です。さらに「朝紫」玄米では、なんと「あきたこまち」玄米の約37万分の1です。・・・こんなすばらしいパワーが「朝紫」、「紅衣」にはあるのです。
黄色ブドウ球菌の増え方
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