東北農業研究センター

短角牛って何?

肥育法

提案!牧草多給型肥育と2シーズン放牧で自給率の向上を

牛は草を食べるもの。

そんな常識をよそに穀物を食べさせると良く太るので、穀物肥育が主流となっています。しかし、人の食べ物にならない草を牛乳や肉に変えるのが、反芻家畜の本来の役割なので穀物を極力抑えた肥育法が自然の接理にかなった方法です。

これまでの濃厚飼料多給による肥育では、4トン以上の穀物を使っていましたが、春子の牧草多給型肥育法や秋子の2シーズン放牧肥育法では、穀物を2~3トンで美味しい牛肉が生産できます。こうした肥育方法を組み合わせることによって、年間を通して美味しい短角牛肉を供給することができるのです。

日本短角種春子および秋子の出荷までのスケジュール

出荷スケジュール イメージ図

2シーズン放牧肥育法による枝肉断面写真

2シーズン放牧

放牧は、その土地で生長した草を食べ、牛が太り、糞尿が土に帰って再び華の栄養となるという循環系を作ります。このため、放牧を活用することが、環境に優しい土地利用型肉用年生産を進める重要なポイントになります。2シーズン放牧肥育法では良質な牧草地に放牧したのち、10~12ヶ月肥育します。こうすると写真のような皮下脂肪の厚さが少ない、美味しい赤身の日本短角牛肉ができあがります。